僕がヨガを続けている理由

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さて、今日は1年ほど前から続けているヨガの話を軽くしたいと思います。

ヨガをしているというと、「自分は体が硬いから無理だなあ」とよく言われますが、自分もめちゃくちゃ硬いです笑

 

長座前屈をした時につま先まで手が届かないです。。

それでも続けているのは、自分がやっているヨガが難易度の高いポーズを決めるというより、ゆっくりとした呼吸で体をほぐすことをメインに行っているからだと思います。

ストレッチしながら瞑想をしているようなイメージです。

 

ヨガの素晴らしいところは自分の体と向き合うことができるところだと思います。

 

ある時ヨガをしていると、今元気でいられることがどれだけ素晴らしいことか気づき、ハッとしました。

 

同時に、自分の体に対して「ありがとう」と思えるようになり、とてもほっこりした気持ちになりました。

この瞬間のために自分はヨガを続けているのかもしれません。

 

人間の体は頑張り屋さんなので、無理をしても文句を言わずに働いてくれます。

ただ、その頑張りが限界を超えた時は今までのツケ以上をい払うことになるので、結局は日々のお手入れが大事なのかと思います。

 

自分は朝と夜にYouTubeのヨガ動画を見ながらすることが多いです。

自分が毎日行っている、夜寝る前のヨガを下記リンクで紹介させていただきます。

一回15分程度でできるので、皆様も是非体と心をほぐして見てはいかがでしょうか。

www.youtube.com

コロナ療養日記

コロナに感染してもうすぐ2ヶ月。

 

2週間前にめまいが起きて、薬を飲みながら日々過ごしていた。

めまいの方はだいぶ良くなり、薬を飲まなくても気持ち悪さは出なくなった。

 

今は胸の痛みが出ている。

なんとなく、息苦しいような喉が詰まるような感じ。

運動後とかではなく食後に多い感覚。

 

コロナ感染者は非感染者と比べて心臓の疾患がみつかる割合が多いという。

とりあえず今日は近くの循環器系内科を受診しようと思う。

【要約】ゼロ秒思考

 

この本の内容は

「メモを書くことで、心が落ち着き、思考が速くなり、課題が整理され、深い思考が出来る」

というものだ。

著者は以下のように考えている。

「人は皆頭が良い、ただほとんどの人は思考の訓練を受けていないのでその能力を発揮できていない」

 

以下ではどうやって思考トレーニングの方法とその理由について記載する。

本書では記載したメモの活用方法や整理方法を紹介しているが、ここでは上記2点に絞って紹介する。

 

【方法】

A4用紙に横書きでメモしていく。

今自分が悩んでいること、興味があることをそのまま記載していく。

 

まずはタイトル(例:何故自分は山下さんとうまくやれないのか?)

そして日付を書き、そのタイトルに対して自分が考えていること、思っていることを頭に浮かんだ「そのまま」紙に書き出す。

誰かに見せるわけではないので、言葉や文の構造は気にしない。

細かいことを気にすると思考が止まってしまうからだ。

ただ書き出す。

この作業を1タイトル1ページ1分以内で行う。

そして1日10ページ。つまり1日10分この作業を行うことで、思考力は大幅に向上するという。

 

【理由】

何故メモ書きで思考力が向上するのか。

まず、時間をかけて考えたからといっていいものが出来上がるわけではない。

数時間考えて悩み、結局同じ場所に戻るという堂々巡りをすることは良くあることだ。

そこで、メモ書きを行う。

1分以内に書く必要があるので、締め切り効果で集中力が増す。

さらに、悩みを外部記憶として書き出すことで脳のリソースにスペースが空く、

よって、思考力が向上するという。

【感想】スマホ脳

 

この本の主張は一貫している。

 

「人間の脳はデジタル社会に適応していない」

 

 

精神科医であり、名門カロリンスカ医科大学で医学を学んだ筆者の医学的な視点から、現代のデジタル社会が人間の脳に与える影響を説明している。

研究事例を多数紹介し、非常に慎重に考察しているので、読んでいて腑に落ちる内容だった。

 

筆者の主張をざっくりとまとめると以下のようになる。

「脳は、まだ原始時代を想定して機能している」(1章~2章)

スマホは脳に悪影響を与える」(3章~7章)

「運動は頭心身全てに好影響を与える」(8章)

「より良い社会になるかどうかは我々次第」(9章~10章)

 

それでは、各章についてもう少し詳しく説明していこう。

 

 

 

 

1章「脳はどのように進化してきたか」

進化とは今いる環境に適応していくという事。

アラスカにたどり着いたクマを例に考えていく。

極寒の環境で唯一の獲物であるアザラシに茶色の毛皮をしたクマはすぐに見つかってしまい、飢餓の脅威にさらされる。

そこで、突然変異の結果白い毛皮をしたクマが生まれる。

このクマはアザラシに見つかりにくく、生き延びる可能性が高くなる。

その結果、似た遺伝子を持つ子孫が増え、白い毛皮のクマが増え、茶色の毛皮のクマは生存競争に負け、やがてアラスカのクマは全て白い毛皮になった。

 

同様に人間の進化も考えていく。

10万年前のサバンナに生きる2人の女性を思い浮かべてみよう。

一人はカーリン。高カロリーの果実を1個食べると満足する。

もう一人はマリア。果実を見つけると、可能な限り食べてしまいたいという激しい欲求を感じる。

食べ物が今ほど豊富に無い時代、今日果実を見つけたとしても明日また果実を見つけられるとは限らない。

人口の15%~20%が飢餓で亡くなっていた時代、生き延びる可能性が高く子孫を残すのはマリアの方だ。

そうして何千年もかけて果実(カロリー)の欲求が一般的な性質になっていく。

だが、現代社会にカーリンとマリアがいたとしよう。

カーリンは毎日適度な食事を続けるが、マリアは毎日大量のカロリーを摂取する。(飢餓で亡くなる可能性はほとんど無いのに)

その結果カーリンの体は余分な体重が増え、糖尿病を発症する。

そんなカーリンの欲求を現代社会に生きる我々も引き継いでいるのだ。

 

現代社会に適応できていないのは体だけでなく精神面でも同じことが言える。

祖先は常に危険に対する不安を感じ、危険を避けるための入念な計画のおかげで生き延びてきた。

多くの人が怪我で死んだり、ほかの人間に殺されたり、動物に食われたりする時代ではこの性格が必要だった。

だが、現代では歩いていていきなり蛇に噛まれることも、他人に殺されたりすることなんてほとんど無い。

それなのに、常に危険を感じていては心を病んでしまう。

 

このように、脳が適応している環境と現代社会の環境は異なっている部分が多数あるのだ。

 

2章「ストレスの役割」

なぜストレスを感じるように進化してきたのか。

それは脅威に直面した際「闘争か逃走か」の選択を取るためだ。

例えば不意にライオンに遭遇すると、ストレスシステムが働き、全身からエネルギーをかき集め、心臓の鼓動を早くする。

なぜそのような反応になるのか。

それは、素早く攻撃に出るか(闘争か)、走って逃げるか(逃走か)の準備をしているのだ。

素早く決断してきた人が生存競争で生き抜いてきたのだ。

だが、現代社会ではライオンではなく仕事の締め切りや住宅ローン、「いいね」がつかない事に対してストレスシステムが働くのだ。(まるで生死がかかっているかの様に)

 

また、脅威に対するストレスに似た感情として「不安」がある。

この感情は人間特有のもので、ほかの動物には見られない。

「この辺りネコが増えるかもしれない」とネズミは考えないが、

人間は「もしもうちの店でネズミが出たら?」「もしも会社でプレゼンに失敗したら?」と仮定のシナリオでもストレスシステムが働くようになっている。

これは未来を予測するという知性を得た代償なのかもしれない。

脳は現実の脅威と想像上の脅威を見分けることができないのだ。

 

そして、ストレスシステムが働いている際は「闘争か逃走か」の準備を最優先とするため、

睡眠・消化・繁殖行為などの様々な体の機能が後回しにされる。

ストレスを受け続けると、不眠や腹痛、性欲低下などが起きるのはこのためだ。

そして、その状態が続くと、うつ状態になる。

脅威から距離を取るため、外に出たくなくなり、人とも会いたくなくなるのだ。

そんなことをしても根本的な解決にはならないのに、脳はストレスの原因が猛獣や感染症だと判断して、身を守ろうとするのだ。

 

3章「人間の心理を利用したスマホ

ドーパミンは人間の原動力と言える。

お腹が空いているときに食べ物を見ると、それだけでドーパミンの量が増える。

つまり食べ物を食べるという行動をドーパミンが促しているのだ。

そして脳は、新しい情報や「かもしれない」という期待が大好きだ。

周りの環境についての知識が多い方が生存確率は上がるし、

確実ではないことでも挑戦していくことで新しい食物を発見してきたのだ。

確実なものよりも不確実なものの方がドーパミンが増加するという。

つまり、脳は確実なものよりも不確実なものの方が好きなのだ。

そして、スマホ(特にSNS)はそんな「かもしれない」期待を巧妙に利用している。

チャットが届くと音を鳴らし、大事な連絡「かもしれない」と思わせる。

自分の投稿にいいねがついている「かもしれない」と思わせるのだ。

このようにスマホから大量のドーパミンが提供され、ついついスマホを触ってしまうのだ。

 

4章「集中力の低下」

人間の脳はマルチタスクができない。

集中力を低下させずに、本当の意味でのマルチタスクができる人は人口の1~2%ほどだと言われている。

マルチタスクができているように見えるが、それは単に集中先を切り替えているだけなのだ。

さらに、集中先を切り替えた際、集中力を100%に戻すには何分も時間がかかるという実験結果がある。

 

マルチタスクをすると、作業記憶(ワーキングメモリ)が低下する。

これは、今頭にある物を留めておくための「知能の作業台」の様なものだ。

 

しかし脳はドーパミンを分泌し、マルチタスクをするよう促してくる。

なぜなら、私たちの祖先が周りの環境に対して常に警戒状態である必要があったためだ。

そうして集中力が続かず、スマホを手に取りたくなるのだ。

 

それではスマホをサイレントモードにしておけば良いのではないか?

だが、そう単純な話ではない。

スマホを教室の外に置いた学生とサイレントモードにしてポケットにしまった学生を対象に記憶力と集中力を試すテストを行うと、前者の方が成績が良かった。

このことから、「スマホの存在がわずかにでもあれば認知能力の容量が減る」という結論が得られる。

つまり、スマホを無視することにパワーを使うため、脳の容量が減ってしまうのだ。

 

では、筋肉が筋トレによって鍛えられるのと同じように。

大量の情報にさらされる方が、マルチタスク的な集中力が高まるのではと思うかもしれないが、普通の人の脳はその逆だという。

つまり、気を散らすものが多いほど注意力散漫になる。

 

数年、あるいは一生残るような長期記憶を作るためには、

①集中

②固定化

が必要になってくる。

②の固定化は睡眠中に行なわれるプロセスである。

①の集中によって、脳は重要な情報であると判断し、作業記憶に入れる。

そこで初めて長期記憶のプロセスが始まるのだが、騒がしい教室のように、気を散らすものが多い場所では集中できず、作業記憶に情報を入れることができなくなる。

 

ただ、情報ならインターネットにいくらでも転がっているんだから記憶する必要がないと思うかもしれない。

だが、社会との対話や自分の意見を持つことには「知識」が必要になる。

情報が長期記憶として保存される際に個人的体験と融合して「知識」が構築される。

そういった意味で長期記憶は必要であり、そのための集中を確保することが重要なのだ。

 

5章「睡眠に悪影響を与えるスマホ

睡眠とは脳の掃除、健康の維持、そして情緒の安定や記憶と学習を行う非常に重要なプロセスだ。

だが、スマホを見ている時間が長い、特に寝る前にスマホを見る人の方がよく眠れなくなり、睡眠の質も落ちる様だ。

スマホが睡眠を妨げる原因は色々考えられるが、その1つに「ブルーライト」が考えられる。

ブルーライトは日中の晴れ渡った空から降ってくる光に似た波長を持つ光だ。

その光を浴びることで、脳は睡眠モードではなく、日中の活動モードに入り、警戒態勢に入ってしまい、睡眠モードに入る時間を遅らせてしまうのだ。

 

6章「SNSが心に与える影響」

この章は一番ページ数が多く、おそらく筆者が一番伝えたいのはこの章だと思う。

それでは詳しく見ていこう。

まず、人間には「周囲の人のことを知っておきたい」「自分のことを話したい」という欲求が存在する。

これは他者と協力して生活するという社交的な文化を持つ人間が持つべき欲求なのだろう。

そして、その欲求をうまく利用したサービスが、フェイスブックなどのSNSだ。

SNSの登場により、我々の社交の規模はとてつもない規模になった。(全世界の20億人がフェイスブックを使っている)

だが、SNSを熱心に利用している人の方が孤独を感じていることがわかった。

なぜか、その理由の一つに「他人と比べてしまう」ということが挙げられる。

みんながどれほど幸せかという情報を大量に浴びせられて、自分は社会のヒエラルキーの底辺にいると感じてしまうのだ。

だが、SNSを利用する人全てに悪影響があるわけではない。

精神状態が悪化する人は、神経質で心配性で、常に不安を抱えている人。さらにSNSを消極的に使用(自分は投稿せず他人の写真だけを見る)している人だ。

逆に、リアルで人と会う時間を持ち、SNSを社交生活をさらに引き立てる手段として使っている人は良い影響を受ける。

 

また、他人の気持ちや価値観を理解する際に必要な共感力が80年代から下がってきているという。

共感力は他人と実際に会い、表情や仕草、行動を繰り返し観察することで鍛えられるという。

SNSが共感力を低下させると断定はできないが、まさにそうだという示唆はいくつもあるという。

 

デジタルデトックスが良い影響を与えるという実験結果がある。

SNSの利用を1日30分に制限したグループは、普段どうり使用したグループと比べて精神状態が改善した。

利用時間がどれくらいが最適なのかはわからないが、利用時間を減らすだけでなく止められるならさらに良い効果を得られるだろう。

 

7章「子供は我慢できない」

2017年スウェーデン人のインターネット利用の調査によると、2歳児の半数以上がインターネットを毎日使用し、7歳児のほとんどが全員になる。

11歳はほとんど全員自分のスマホを持ち、10代は日に3~4時間をスマホに費やしているという。

これはスウェーデンだけでなく、英国や米国でも同様の結果が見られる。

 

脳にはドーパミンを発生させ、行動を促す機関があるが、逆に行動を抑制する機関も存在する。

つまり報酬を先延ばしにする能力が存在する。

例えば、ポテトチップスを見たときに、「全部食べてしまえ」という衝動に駆られるが、同時に「全部食べたら体重が増えて恥をかくぞ」という抑制も働く。

この抑制を司る機関は脳の中で成熟が1番遅く、25~30歳になるまで完全に発達しないという。

ドーパミンをたくさん発生させるスマホの利用を10代が抑制できないのはこのためだ。

また、依存症になりやすいのも若者だ。

アルコールを規制しているのはそのためだ。

そして、スマホの利用を年齢別にみると、大人よりも10代の方が多く利用し、中でも中学生が一番使っているという。

 

報酬を先延ばしにする能力は将来性にも関わってくる。

マシュマロをすぐに1個もらうより2個もらうために15分待てる4歳児は基本的に、数十年後に学歴が高くいい仕事についているという。

つまり、自制心は人生の早い段階で現れ、将来性にも関わってくると解釈できる。

そして、スマホによって自制心は弱くなるという。

 

また、「スマホを使いながらだと学習効率が落ちる」という結論も出ている。

スマホを禁止した生徒はそう出ない生徒と比べて学習効率が上がったという、さらにその影響は成績が悪かった生徒に顕著に現れるという。

成績上位の生徒などの一部にはスマホの利用は益になり得るが、それ以外の生徒にとっては害にしかならないという。

 

また、睡眠や精神に不調をきたしている若者が急増していて、スマホが原因とみられる兆候がいくつもあるという。

 

8章「運動が最善の解決策」

ここまで、現代社会と脳のミスマッチにより様々な不調が増えているという事を見てきたが、この章からは解決策を考えていく。

心身の不調の対抗策。その一つが運動だ。(筆者は最善な方法だろうと言っている)

身体を動かすと心が健康になるというのは、ただの始まりに過ぎない。基本的にすべての知的能力が運動によって機能を向上させるのだ。

運動によって集中力や気をそらされない能力、情報の処理速度までもが向上するという実験結果が得られたのだ。

 

ではなぜ運動によって集中力が増すのか。

答えはおそらく、私たちの祖先が身体をよく動かしていたからだと思う。

狩りをしたり猛獣に追われている時(身体を動かしている時)には、最大限の集中力が必要だ。

なので、身体を動かす事で集中力が高まるのだ。

 

また、運動によってストレスや不安が軽減されることが証明されている。

その理由として、体のコンディションが良い人ほど不安を感じることが少ないのだ。

2章で述べたように、不安の目的は脅威となるかもしれない対象に対して身体を「闘争か逃走か」の状態に準備することにある。

だが、コンディションが良いと、身体をパニックのギアに入れなくても脅威から身を守れると脳は判断し、不安を感じにくくなるのだ。

 

ではどのくらい運動すれば良いか。

答えは「週に2時間」と言われている。

それ以上してもさらに効果があるわけではないようだ。

 

9章「デジタル社会との付き合い」

デジタル化は人類が経験した中で最も大きな社会変革で、今後数十年でどんどん社会は変化していくだろう。

また、200年前の産業革命と比較することもできる。

産業革命によって、食料の生産が効率化され、世界の大部分で飢餓は根絶した。

だが、大量のカロリーに対応しきれず、肥満などの食べ過ぎで亡くなる人の方が飢餓で亡くなる人よりも多いという。

同様に、デジタル革命によって大量の情報に触れることができる様になったことはメリットだけではないということを覚えておかなくてはならない。

デジタル化のおかげで知能を効率的に使える様になり、想像を絶する想像性を与えられたかもしれない。

だが、毎日何千もの情報に触れ、脳を攻撃していたら影響が出てしまう。

小さな情報を取り込むことに慣れれば慣れるほど、大きな情報をうまく取り込むことができなくなる。

 

デジタルのカロリーを大量に摂取して心身に影響が出る、なんてことにならないために、私たちはデジタルな道具を賢く使わなくてはならない。

 

 

「私の感想」

どういう理由でスマホを触りたくなるのかという問いに、スマホと人間の脳両方の視点から説明されていて、非常にわかりやすかった。

どうしてこんなに生きづらいのか、その答えの一つが、本書のテーマである「人間の脳はデジタル社会に適応していない」だと思う。

電車の中を見てみると、スマホを触っていない人の方が珍しい状況にゾッとする。

いったい日本人の何人がこの事実に気づき、危機感を感じているのだろうか。

サービスの形を決めるのは生産者ではなく、利用者だ。スマホの利用者である我々がもっと人間に配慮したサービスを求めない限り、スマホは我々の時間と注目を集める機械になり続けるのかもしれない。

そんな危機感を持てただけでもこの本を読んだ価値があったと思う。

確かに私もスマホを使い始めてから、集中力や衝動を我慢する力が弱くなったと感じていた。

これからは、スマホと人間両方の特性を理解し、人間の能力を最大限引き出せるようにテクノロジーとうまく付き合って行きたい。

 

以下、心に残ったフレーズ。

「睡眠、運動、他者との関わりが精神的な不調から身を守る重要な要素だ。」

「脳は進化した通りに働いているだけ、ただ、その世界は今いる世界とは全く違う。」

「脳は現実の脅威と想像上の脅威を見分けることができないのだ。」

「体を動かすと心が健康になるというのは、ただの始まりに過ぎない。基本的にすべての知的能力が運動によって機能を向上させるのだ。」

花粉は悪くない

花粉は悪くない。本当に悪いのは花粉症。

もっと言えば、スギが儲かるからと言って大量に植林したが、外国産のスギに負けた結果。

適切に伐採しないまま放置してしまった人間が原因なのではないでしょうか。

「推し、燃ゆ」を読んで

読書感想です。ネタバレもありますので、お気をつけください。

 

まず、ページ数は少なく、主人公や「推し」の状況が色々と変化していく様がリアルで刺激的だったので、一気に読みきることができた。

後味は良くはない。

この世界に主人公が本当に居そうなリアルさを感じた。

 

 

「推し」によって生きている実感を思い出してからは、「推し」の言動を解釈し続けることで「推し」を感じようとしていた。

 

「推し」が芸能界で問題を起こしたときに学校を退学した。

 

そして、「推し」が「人」になったとき、「推し」と自分は深いところでつながっている、同じなんだということに気づいた。

 

その後の、綿棒をお骨のように拾う場面では、二本足で生きれないなら這いつくばってでも生きていくという覚悟を、

今までの自分はもう死んだのだと、

噛み締めているという表現なのだと解釈しました。

「七転び八起き」をリノベーションする

昔から疑問だったんですが、「七転び八起き」って1起き多くないですか?

 

「七転び七起き」だったら分かります。

それは「起きる」を動詞で捉えているから違和感になるんですよね、「起きる」は、転んだりして倒れてる状態でないとできない動作ですからね。

 

でも「転ぶ」も「起きる」も形容詞で捉えると、最初は「起きている」状態で、そこから「転んだ」状態、「起きている」状態・・・と、続いていき、最後に「起きている」状態になるということなら、「七転び八起き」は理解できます。

 

ただ、この言葉の「転んでも、それ以上に起き上がってやるぞー!」という意思は伝わります。

なので、この言葉をリノベるとしたら、

「七転八起(しちてんはっき)」・・これは語源です。

とか

「三凹四凸(さんおうしとつ・さんのうしとつ)」

「八死九生(はっしきゅうせい)」

とかはどうでしょうか。