「推し、燃ゆ」を読んで
読書感想です。ネタバレもありますので、お気をつけください。
まず、ページ数は少なく、主人公や「推し」の状況が色々と変化していく様がリアルで刺激的だったので、一気に読みきることができた。
後味は良くはない。
この世界に主人公が本当に居そうなリアルさを感じた。
「推し」によって生きている実感を思い出してからは、「推し」の言動を解釈し続けることで「推し」を感じようとしていた。
「推し」が芸能界で問題を起こしたときに学校を退学した。
そして、「推し」が「人」になったとき、「推し」と自分は深いところでつながっている、同じなんだということに気づいた。
その後の、綿棒をお骨のように拾う場面では、二本足で生きれないなら這いつくばってでも生きていくという覚悟を、
今までの自分はもう死んだのだと、
噛み締めているという表現なのだと解釈しました。